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家計簿のつけ方

ここでは、これからつけてみようと思っている初心者の方・何度も挫折して今はつけていない方に、私なりの方法をご紹介します。

家計簿と言えば、昔は手で記入するタイプが主流でした。今はエクセルで家計簿をつけたり、家計簿アプリを使う方も増えていると思います。

皆さんはどんな家計簿をつけてみたいですか。

私は現在、家計簿アプリを使っています。

歳を取るにつれて、可愛さよりも便利(ラク)なものを好むようになりました。

もし迷っているなら、理解できる今のうちに『家計簿アプリ』にチャレンジしてみませんか。


手書きに挑戦するなら

買っても続かない

手書きで上手にアレンジしながらつけている方もたくさんいます。逆に何度挑戦してもどうしても続かない人もいると思います。理由はさまざまですが、始める時期に問題があるかもしれません。

年末が近づくと書店では、来年度の家計簿(手書き)が目を引く場所に置かれ始めます。購入するのは構いませんが、1月からスタートするのは少し待ってください。

1月スタートが難しい理由

始めるなら、いつから?

10月頃から書店で目を引く家計簿(手書き)。
自分好みの家計簿を見つけると「今年から頑張ってみようかな」と思う人も多いかもしれません。

さらに、手書きの家計簿の中には1月からスタートできるように日付の入ったものもあります。気分的にもやる気が出るのは当然だと思います。

しかし、1月は12ヶ月の中で一番家計簿をつけるのが難しい月なんです。理由は、

  1. お正月は忙しい
  2. 買った商品が特殊
  3. 1月が異例で予算が立てづらい

①お正月は忙しい
出かけることも多く、落ち着いて家計簿をつけるのが難しい。

②買った商品が特殊
福袋って科目は何にするの?お年玉やお賽銭は?レシートがないとつけ忘れもありそうです。

③1月が異例で予算が立てづらい
1月は他の月と違い、特別な費用がたくさんあります。帰省すれば旅費もかかるし、お正月気分で浪費したりすることもあります。

あくまでも家計簿初心者の人の場合ですが、もし手書きで始めたいのであれば、4月スタートをおすすめします。入学・新生活の季節ではありますが、準備は3月に済んでいると思いますし節目でもあります。

難関の1月までには、ある程度慣れてきているので続けられるのではないでしょうか。

家計簿アプリに挑戦

自動連携機能タイプ

使いこなせばとても便利

私が家計簿アプリを始めたのは、3年前からです。いろんなアプリを試してみて最終的に選んだのは『マネーフォワードME』でした。

他にも似たようなアプリがあるので、あとは好みだと思います。選んだ理由は、

登録すれば10件まで無料で連携

銀行やカード会社・電子マネー・ポイントなど、10件まで連携させることができました。買い物をカードや電子マネーで支払うと自動で入力されます。さらに、銀行と連携すれば動きもすべて自動入力されます。当時は現金以外の入力が要らないくらい便利でした。

しかし、2022年12月から

連携できる件数が10件から4件に

さすがに4件では手入力も増え不便になりました。有料ですが、続けたい方はプレミアムプラン(無制限に連携可能。他にも特典あり)がおすすめです。私は残念ですが変更しました。

手動入力タイプ

現在私が使っている家計簿アプリは、連携させるタイプではなく手動入力のアプリです。

使いやすさが一番!

たくさんあるので迷いますが、シンプルで入力のしやす『らくな家計簿』を選びました。

家計簿のつけ方

何が知りたい?

家計簿は何のためにつけていますか。
まずは、そこをはっきりさせましょう。

家計簿をつける目的

1ヶ月後、自分の家計簿から何がわかりましたか。

「食費が多かった」「赤字だった」など。

上記のように漠然としていて、今後どうすればいいのかよくわからない方もいると思います。これは科目が細かく分かれていないからです。せっかくなら、自分の知りたいことに注目した独自の科目を設定するべきです。

(科目例)
お菓子をよく食べる家庭なら、
食費ではなく→嗜好品費

お酒をよく飲む家庭なら、
食費ではなく→酒費

外食が多い家庭なら、
食費ではなく→外食費

科目は自分で作ればいいんです。(他にタバコ費、アイス費等)逆に特に気にならないものに関しては、細かく分ける必要はありません。

本代ではなく→新聞図書費
新聞代ではなく→新聞図書費

  • 気になるものは科目を分ける
  • それ以外は細かく分けない

すべてを同じ科目にしてしまうと、本当の原因が見えにくくなります。

先ほどの食費ですが、もしかしたら食材自体はあまり買っていないかもしれません。逆に家計簿をつけてみて食材をたくさん買っていることがわかったのなら、次は「食材ロス」を気にしてください。腐らせてしまった食材、食べ残して捨てた料理に使った食材を金額にしてみると「食材ロス」がいくらになるのかわかります。

その金額こそが『節約できる金額』です。

自分に合ったものを選ぶ

家計簿アプリの種類を『自動連携』『レシート読み取り』『シンプル入力』とざっくり分け、全てのタイプを利用した結果をまとめました。よかったら参考にしてください。

自動連携機能タイプ

とにかくラク!

  • 現金支払いが少ない人向け
  • 有料のプランに抵抗がない
  • お金の管理をラクに済ませたい

・現金支払いが少ない人向け

自動連携するのは、もちろん銀行やカードです。支払いが主に現金の人は、結局手で入力することになりますので恩恵が少なくなります。


・有料のプランに抵抗がない

有料のプランに入れば自動連携の件数アップや他にもいろいろな特典がついてきます。特に自動連携の件数は重要で、無料では件数が少なすぎます。これでは手入力がかなり増えてしまうので、利用するなら有料のプランに入った方がいいと思います。

・お金の管理をラクに済ませたい

銀行と連携すれば銀行残高がわかりますので、今いくら預金があるのか把握することができます。銀行独自のアプリもありますが、ここでは連携先が登録可能なら全ての銀行残高を1つのアプリで確認できます。

レシート読み取り機能タイプ

カメラで撮るだけ!

  • 家計簿を細かくつけたい
  • 買い物をよくする
  • レシートを必ずもらってくる

・家計簿を細かくつけたい

最近の読み取り機能は正確で、取り直すこともなく簡単に入力されます。当然ですが、レシートに書かれた内容がそのまま入力されるので、細かく記載したい人に向いています。

・買い物をよくする

買い物をあまりしない人なら、入力する量も少ないので大変ではないと思いますが、頻繁に買い物をする人やたくさんの量の買い物をする人は、この機能があると便利ですね。もちろん、自動連携機能タイプならカメラで写すことさえなくなるので、そちらもおすすめです。

・レシートを必ずもらってくる

スーパーやコンビニならレシートをもらうことも簡単にできますが、コインパーキングや駅で切符を買った時にレシート(領収証)をもらい忘れたりすると、正確な家計簿をつけることが困難になります。もらう癖がついている人に向いているかもしれません。

シンプル入力タイプ

意外と簡単です!

  • 入力するのが苦手
  • 簡単に済ませたい
  • 細かい情報は気にしない
  • お金をかけたくない

・入力するのが苦手

私はスマホの操作が苦手なため、レシートの読み取りに手間取ってしまい、かなり入力に時間がかかっていました。前にも書きましたが、必要な情報だけを簡潔に入力するようになってからは家計簿もラクにつけることができています。

・簡単に済ませたい

私が使っている『ラクな家計簿』にはレシート読み取り機能がありません。細かい情報は入力していないため、その名の通りラクに家計簿をつけています。

私が家計簿に入力する内容は、

  • 日付
  • 店名
  • 金額
  • 科目

例えば、

2/1〇〇スーパー¥3000……食費
2/3〇〇薬局¥1500……日用品

こんな感じになります。しかもスーパーでは食材しか買わないのでレシートの合計金額をそのまま入力しています。

日用品を買う日は、たとえ薬が安く売っていてもついでに買うということはありません。(あとで詳しく説明します)

・細かい情報は気にしない

細かい情報がわかると便利な時もありますが、私は別の方法で補っています。

どちらがいいですか?

【食材】
細かく入力⇒栄養のかたよりがわかる。
私流⇒献立を考えながら栄養チェック。
詳しくはこちら[献立の立て方]


【日用品】
細かく入力⇒底値がわかる。
私流⇒別の方法で把握。
詳しくはこちら[底値の把握]

あくまでも、家計簿をつける目的は節約です。それ以外のことまで家計簿で管理しようとすると、肝心なことが見えにくくなってしまします。

必要な情報だけでを入力するシンプルな家計簿がお好みの方におすすめです。

手動入力の難点

レシートを手動入力する時に、こんな厄介なことはありませんか。

挫折する原因はこれ?

『食費』と『日用品』を、同じお店で買うとレシートが一緒になる

私は食料品を買いに行ったお店で、日用品をついでに買うことは滅多にありません。

日用品は特売日や〇%割引デーを狙ってドラッグストアで買っているからです。

「ストック品の管理」で説明しています。

同じお店で買いたい場合は、

  • 分けて会計をしてもらう(混雑時は✖)
  • もう一度並び直す
  • 同行した家族に買ってもらう

上記が無理な場合は、レシートを見ながら科目ごとに計算するしかありません。このようなケースが多い方は『レシート読み取り機能』を活用した方がいいかもしれませんね。

家計簿をつけるタイミング

みなさんは、いつ家計簿をつけていますか。毎日つける方もいれば、レシートが貯まってきたらつけるという方もいらっしゃると思います。

私が家計簿をつけるタイミングは、

お店を出てすぐにつける

これが続けるコツです!

少し極端かもしれませんが、私はレシートを手にしたらすぐにつけています。

基本はレシート1枚につき科目は1つなので、入力する金額は合計金額になります。

2/1 食費5000円○○ストア
2/3 外食3000円○○レストラン

『家計簿アプリ』はスマホがあればどこでも入力できるのが魅力。

外出先でその都度入力してしまえば、現金払いならレシートは捨てられます。

カード払いのレシートは、決済が済むまでは保管しましょう。

口座引落分について

最後に、口座引落分についてお話ししたいと思います。口座引落分の中には、金額が固定のものと変動するものがあります。

《金額が固定の場合》 (例)新聞代、家賃など。

『繰り返し機能』を使いましょう。

これは、決まった月に同額の経費が発生する場合に使える機能です。私が使っている「ラクな家計簿」にもこの機能はあるのですが、引落日が休日であっても次営業日に自動で変更しません。ただ引落日と家計簿の日付が同じである必要はないので、気にせずこの機能を使っています。

《金額が変動の場合》 (例)水道光熱費など。

これは毎月、明細や通帳を見ながら入力するしかありません。この時ばかりは自動連携機能タイプの良さを実感します。

いかがでしたか。
家計簿はただつけるのではなく、入力したデータを十分に生かすことが大切だと思います。『経費節約』につながる家計簿を目指しましょう。